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著者 | 戸村 文彦(塚口サンサン劇場) |
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定価 | 1,600円(税抜) |
発行年月日 | 2024年5月 |
判型 | 四六判並製 208ページ |
ISBN | 978-4-908443-41-1 |
Cコード | 0095 |
刷り | 2刷 |
大阪と神戸の間、兵庫県尼崎市にある、昭和の匂い残る昔ながらの駅前映画館「塚口サンサン劇場」が、閉館寸前から全国から人が訪れる、わざわざ行きたくなる映画館になるまでのノンフィクション。
シネコンに囲まれ、動画配信サイトも続々と登場するなか、知恵をしぼり、音響にこだわり、コスプレ推奨、映画イベントに町を巻き込み、とにかく思いついたことは何でもやっていきます。
その中でもインド映画の上映スタイルである「マサラ上映」は、歌って踊って紙吹雪もクラッカーもOKな鑑賞スタイルですが、ここ塚口サンサン劇場では、洋画やアニメまでマサラ上映してしまう「ひときわおかしい」という誉め言葉で紹介される映画館でもあります。
そんな名物上映も生まれ、イベント上映にかける熱量はまるで大人の文化祭。地元に愛され、全国の映画好きが集まる、唯一無二の映画館になっていきます。
ここまでの道のりは、前途多難、危機一髪、紆余曲折、決して楽ではありませんでした。しかし、苦労と苦悩の辛い日々だったかと言うと、実はそんなことはなかったのです。
<特別巻末対談>
【まちの映画館 まちの本屋さん】
小林書店・小林由美子さん
×
塚口サンサン劇場・戸村文彦さん
尼崎の小さな書店を営む小林由美子さんが、その復活へのはちゃめちゃな施策に唸り、本屋の仲間、後輩とお客様に向けて伝えたいことを、戸村文彦さんと語り合いました。
プロローグ
第一章 閉館までのエンドロールが流れ始めた
第二章 崖っぷちから見えた希望の光
第三章 35ミリフィルムからデジタル化への決断
第四章 映画館という「場所」と、映画鑑賞という「体験」に価値を見出す
第五章 イベント上映は「大人の文化祭」
第六章 「音響」がすべてを変えた
第七章 映画館をテーマパークにする
第八章 最大の強みは人、そして町
第九章 映画鑑賞をショーにする
第十章 映画館がエンターテインメントを作る
第十一章 これまでのすべてを注ぎ込んだ2019年
第十二章 窮地に下を向かず、転機と捉えて上を向く
エピローグ
[特別対談]
まちの映画館とまちの本屋さん
どっちも癖のもん、朝ごはんをたべるように来てほしい
塚口サンサン劇場 戸村文彦 × 小林書店 小林由美子